和漢三才は江戸時代の百科事典のようなものです。全100巻をこえる大書です。本書は今から300年ほど前の正徳3年(1713)に刊行された木版『和漢三才図会』巻1「天文」になります。
当時は天動説が一般的であり、地球を取り巻く月や太陽、水星、金星、火星、木星、土星のなどの惑星などが説明されています。日食、月食の原理も天動説をベースに説明されていますが、原理こそ違え当時最先端の科学的な説明が試みられています。 今では当たり前の地動説以前、人々がどのように天体を見ようとしていたのかが伺い知れる貴重な書籍です。