恐竜のふん化石です。イベントとかではキャッチになる標本です。
ふん化石のような化石は生痕化石と呼ばれています。生物の骨格などではなく、生物が存在した痕跡が残っている化石となります。ふんや這った後、足跡、巣穴などが該当します。
子どもたちからなぜ、これが恐竜のフンだと分かるのか?という質問もよく受けます。そんなときは、牛がいる牧場の地面にこんなのがあったらどんな想像をする?って聞き返しつつ、一緒に考える。
フンとは言え、分かることもたくさんあります。フン化石は主に草食恐竜のものが残りやすいのですが、まれに花粉混入していたら食物繊維を割り出すことができたりします。そうすると、その植物から当時の環境を知ることができるのです。このフンを落としたであろう恐竜が生きていた時代。そこは暑かったのか、寒かったのか。。。乾燥していたのか、或いは高い山だったのか・・・・
骨格化石だけでは分からない情報を授けてくれる貴重な存在なのです。
こんな話をすると、汚い。。。って笑っていた子どもたちの表情も、いつしか真剣に観察するようになってきます。楽しい、化石観察です。
標本サイズ W185 H140 D70
標本番号 K-019